Terrence Ruffin(テレンス・ラフィン)は、自身のInstagramで、2024年のミスター・オリンピアには出場しない事を表明しました。今回はこちらの話題を紹介します。
Terrence Ruffinについて
Terrence Ruffin(テレンス・ラフィン)は、クラシック・フィジーク部門で活躍するボディビルダーです。身長は165cm、体重は約77-78kgになります。
彼は弱冠21歳でProカードを取得すると、クラシック・フィジークの舞台を急速に駆け上がります。2016年に初めて出場したミスター・オリンピアでは、9位という好成績を収めました。その後も彼の活躍は続き、2017年のオリンピアで6位、2018年には再び9位に輝きました。
2020〜2022年にかけては彼のハイライトとなり、2020年と2021年のオリンピアではクリス・バムステッドに次ぐ2位を獲得、2021年と2022年のアーノルド・クラシックでは優勝を果たしています。
彼はボディビルダーとしてのキャリアだけでなく、空軍のパイロットやフィットネストレーナーといった肩書きも持ちます。また、彼はボディビルにおいて「ポージング」に特に重きを置いており、しなやかで芸術的なポージングに定評があります。
2024年のミスターオリンピア欠場を表明
彼は以下の投稿で、ミスター・オリンピア2024には出場しない事を表明しました。投稿では、主に2つの理由により欠場することを語っています。
増量期間を設けるため
一つ目の理由は、増量を行うためです。彼は自身の体重制限が187ポンドであり、現在その制限に対して17ポンド(約7.7kg)の余裕があることを明かしています。また、他のトップ選手たちはすでにウェイトの上限に達している可能性が高いとも述べています。
「昨年のオリンピアの後、ウェイトキャップに近づくために今年は休むことを考えていました。昨シーズンは169〜171ポンドで、ウェイトの上限は187ポンドです(これまでに参加した2つのショーを除いて)。
「トップ選手であるクリス、ラモン、ウルス、ブレオン(ウェズリーは不明)は、基本的にウェイトキャップに達しており、それ以上の大幅な改善や弱点の克服は難しい状況です。これは批判ではなく、ただの観察です。現在、彼らが世界最高のフィジークを持っていることは間違いありません。17ポンドの増減を試すことができるので、来年には本当に素晴らしいものをお見せできることを願っています。」
肘の負傷のため
2つ目の理由は、肘の負傷です。今回の投稿で初めて明かされましたが、彼は現在「肘の怪我」を抱えており、その回復にも専念する意向です。また、友人であるボディビルダーのフェロ・カンブロネロの助言も、決断の一因となったようです。
「肘の怪我がその決断を固める要因となりました。リー・ラブラダ、タイラー・マニオン、そして長年の友人であるフェロ・カンブロネロと話をしましたが、特に彼が言った言葉が心に響きました。「最高の状態でショーに臨まなければならない。理由がどうであれ、他の選手に負けたら、その理由を誰も気にしない。」」
クリス、ブレオンとの最後の競演は叶わず
また投稿では、もし出場が実現していれば、クリス・バムステッドやブレオン・アンスリーと最後の舞台で競演できたはずだという思いも語っています。
「クリスやブレオンにとって今回が最後の挑戦になるかもしれないので、2016年に一緒にスタートした仲間として彼らともう一度ステージに立ちたいという気持ちはありますが、自分のキャリアを考えると、今回は出場を見送るのが正しい選択です。」
まとめ
クラシックフィジークの絶対王者であるクリス・バムステッドは、2024年のオリンピアが最後の舞台となる可能性が高いと言われています。クリスとブレオン・アンスリーとは、長年にわたり互いに切磋琢磨してきたライバルであり、この二人との最後の競演が叶わないことは、我々ファンにとっても非常に残念です。
一方で、Terrence Ruffinにまだ17ポンド(約7.7kg)もの体重の余裕があることにも驚きました。1年間の猶予の中で、彼がどれだけサイズアップし成長するかが期待されます。