Horse.M.Dが自身のInstagramで血液検査の結果を公開しました。こちらの話題を紹介します。
Horse.MDについて
Horse.MD(ホース・エムディー、 本名:Marcello De Angelis)は、ブラジル出身のプロボディビルダーです。
彼の特徴はその発達した大腿四頭筋で、その力強い足から、“Horse” .MDの愛称を持ちます。彼はその体格を活かして長らくクラシック・フィジーク部門で活動し、2021年にプロカードを取得しました。
2023年にはオープンクラスへ転向すると、その年のRomania Pro 2023では、Samso Dauda(サムソン・ダウダ)、Behrouz Tabani(ベルーズ・タバニ)に次ぐ3位に入賞し、注目を集めました。
Instagramで血液検査の結果を投稿
Instagramの投稿は以下になります。彼は血液検査結果をシェアし、自身の健康状態が良好であることを明かしました。
検査日は2024年8月28日となっています。
PEDs(パフォーマンス向上薬)の使用が避けられないプロボディビルの世界では、特に腎臓や肝臓、コレステロール値の悪化が懸念されますが、彼の検査結果は以下の通りです。
・ALT:55 U/L
・AST:44 U/L
・γ-GTP:
・クレアチニン:1,12 mg/di
・コレステロール値:172 mg/dI
全体的に適切な数値とまでは行かないものの、オープンクラスの選手として活動しながらも、これだけの数値を保っていることは素晴らしいと感じます。
肝臓(クレアチニン)や腎臓(ALT、AST)の数値もそこまで悪くなく、「要経過観察」の範囲に収まっていると言えます。
ボディービルダーと健康問題について
プロボディビルの世界では、PEDs(パフォーマンス向上薬)の使用に伴う健康問題が切っても切り離せません。近年は急死する選手も増えており、この問題は深刻化しています。
プロボディビルでは、高カロリーの食生活や厳しい減量、水抜きなどが臓器に負担をかけます。特に体重制限がないオープンクラスでは、その負荷はより大きいものとなり、どんなに良い成績を収めている選手でも、健康状態はブラックボックスであることが多いです。中には、ぎりぎりの健康状態でステージに立っているの選手も存在するのではと思われます。
直近では、ウィリアム・ボナックが腎臓の問題で約1年間の休養を余儀なくされました。また、過去にはフレックス・ウィラーやナッサー・エル・サンバティなど、腎臓疾患により死亡や引退を余儀なくされた有名選手もいます。腎臓は現在の医療では改善が難しく、選手生命はもちろん、命に直結する問題です。
最近もボディビルダー、アスリートのイリア・ゴーレム氏が亡くなり、改めて健康管理の重要性が浮き彫りになっています。
まとめ
現役選手の中では、ニック・ウォーカーが定期的に血液検査を行っていることを公表していますが、彼のように公にすることは、非常に珍しいケースです。
一般的に、PEDs(パフォーマンス向上薬)は特に肝臓や腎臓に悪影響を及ぼすとされていますが、オープンクラスの選手として活動しながらも、これらの数値を良好に保っていることは非常に素晴らしいと感じます。