ボディビル界最大のイベントであるミスター・オリンピアが、今週末の10/10~13まで開催されています。今回は記念すべき第60回大会となり、11部門のトップ選手たちが集結し、それぞれの部門でオリンピアのタイトルを競い合います。
本日、Men’s 212クラスの競技が終了し、その結果が発表されましたので紹介します。
Men’s 212クラス 結果
Men’s 212クラスの結果は以下になりました。
- 優勝:Keone Pearson
- 2位: Shaun Clarida
- 3位: Angel Calderon Frias
- 4位: Kerrith Bajjo
- 5位: Vitor Porto
- 6位: Giuseppe Christian Zagarella
- 7位: Muzi Maluleke
- 8位: Francisco Barrios
- 9位 :Ahmad Ashkanani
- 10位: Jordan Janowitz
優勝:Keone Pearson
優勝はKeone Pearson(キーオン・ピアソン)でした。
昨年の優勝に続き、2連覇を達成しました。
今年の彼は、まさに別次元の仕上がりでした。持ち前のXシェイプが一段と際立ち、その圧倒的な存在感で会場を魅了していた印象です。特に、昨年の2023年オリンピアと比較しても広背筋の広がりが増しており、かつウエストは引き締まったままで、より鮮やかなプロポーションを完成させていました。
フロントポーズ、サイドチェスト、バックポーズのどれを取っても素晴らしく、芸術的な美しさと遺伝的な才能を感じさせるパフォーマンスだったと感じます。さらに、バキュームに近いポーズも見せるなど、欠点が一切見当たらない完璧なコンディションでした。
2位: Shaun Clarida
2位は Shaun Clarida(ショーン・クラリダ)でした。
昨年に続き、キーオンに敗れて2位となりましたが、3位以下の選手を圧倒する実力を見せました。
157cmという小柄な体格を最大限に生かし、詰め込まれた筋肉の密度感は圧倒的で、加えて絞りも完璧でした。3位以下の選手と比較しても、彼の仕上がりは一段上をいくものであったと感じます。
しかし、2023年にも一部で指摘があったように、腹部のタイトさがやや損なわれている印象があり、プロポーションの面ではキーオンに大きく差をつけられたように感じます。
3位:Angel Calderon Frias
3位はAngel Calderon Friasでした。
例年ベスト3に入る常連選手であり、今年も昨年と同様、3位入賞を果たしました。上半身のボリューム感、特に肩から胸にかけての迫力が素晴らしかったと感じます。ウエストが特別細いわけではありませんが、このボリュームのある上半身に加え、大腿四頭筋も強く、メリハリが感じられました。
一方で、キーオンの”圧倒的なプロポーション”や、ショーン・クラリダの”筋肉の密度感・絞り”といった突出した要素にはやや欠けていたため、この順位に収まったと感じます。
まとめ
ベスト3を振り返ると、やはりキーオン・ピアソンが圧倒的な存在感を放っていたという印象です。彼は212クラスのスター選手として確固たる地位を築いており、美しさとバランスの取れたシェイプは、ボディビルの一般人気にも大きく貢献しそうだと感じます。
212クラスについては、今後暫くは彼の時代が続くことが予想されますが、デレク・ランスフォードやハディ・チョーパンのようにオープンクラスへ転向した姿も見てみたいと感じます。彼のシェイプはデレクに近いため、オープンクラスでも十分に通用するのではないでしょうか。今後の彼の活躍に注目です。